Column[ 読みもの ]

日本のワインのこれからを考える 2019

2019年03月26日

日本のワイン

「日本のワインを愛する会」の辰巳琢郎会長によれば、同会の目的は、できるだけ多くの人にワインに親しんでもらいたい、もっと気軽にワインを飲む人が増えてほしい、ということだそうですが、その考えには全面的に賛成します。

日本の国民一人あたりのワイン消費量は、年間3リットルくらいだろうと言われています。ボトルにして約4本。30年ほど前、いわゆるバブルの時代に約3.5本のレベルに到達した後、ワインの消費量は再び下がり続け、それが近年ようやく持ち直して、いまでは4本くらいに達しているのではないか、というのが大方の見解です。

国民一人あたりの年間ワイン消費量については、きちんとした統計がないので想定で語るしかないのですが、それにしても、日本ワインが人気だ……と(少なくとも業界に関連する私たちが)盛り上がっているわりには、日本人はまだまだワインを飲んでいません。ですから、どんなワインでもいいからとにかく飲んでほしい、という願いには切実なものがあるのですが……