Column[ 読みもの ]

日本のワインのこれからを考える 2019

2019年05月10日

ヴィティス・ヴィニフェラ

アメリカには、ヴィティス・ラブルスカVITIS LABRUSCA(アメリカブドウ)のほか約30種のブドウ属(より正確に言えば「真ブドウ亜属」)があり、アジアには、アジア野生ブドウVITIS AMURENSISのほか約40種のブドウ属があります。が、ヨーロッパにはたった一つのブドウ属、ヴィティス・ヴィニフェラVITIS VINIFERA(ヨーロッパブドウ)しか存在しないのです。

以下、日本のワイン用ブドウの品種を考える前に、『日本ブドウ学』(中川昌一監修・養賢堂発行1996年)の記述にしたがって、世界のブドウの起源から少しずつ勉強していきたいと思います。