Column[ 読みもの ]

日本のワインのこれからを考える 2019

2019年11月19日

採点

ヴィーニョ・ヴェルデ協会の記念イベントでは、9つの国から特別審査委員が招かれ、出品された数十種類(正確な数は忘れました)のワインに点数をつけました。全部終わったときに、各審査委員がどのワインに何点をつけたか、名前は明かさずに、つけた点数だけを一覧表にしたものがプリントされて、審査委員に配られました。

審査委員は名前でなく番号で記されていて、誰が誰だか分かりません。私も自分のつけた点数をはっきり覚えているわけではないので、どれが自分なのか、だいたいの見当しかつけられないのですが、9人の審査委員の採点にはそれほど大きな違いはないようでした。
もちろん、ところどころに平均的な評価と異なる突出した採点はありましたが、経験豊かな審査委員でもそういうことは珍しくないだろうと思います。それを見て私は、なんとか自分にも審査委員が務まった、と安心しました。

このイベントに外国から招待された審査委員は、マスター・オブ・ワインの称号を持つ女性や、ソムリエやジャーナリストとしてその国では知らない人がいないようなプロフェッショナルが揃っていたので、自分だけヘンな点数をつけやしないかと、日本を出る前から心配だったからです。