Column[ 読みもの ]
日本のワインのこれからを考える 2019
2019年12月24日
ワインの審判
ワインをテイスティングして、その評価を点数であらわす。何人かのテイスターの点数を合計して、順位をつける。ワインコンテストのこういうやりかたは、フィギュアスケートや体操やアーティスティックスイミングのような、スポーツの採点競技に似ており、テイスターは審判の役割を果たします。
スポーツの場合は、技の種類や難易度、演武の正確性などによって細かく採点規準か決められていますが、ワインの場合でも、何を規準に採点するかについて、経験豊かなテイスターの間には共通の理解があるようです。
スポーツのほうが、それぞれの技に点数がついていたりするので採点は一見明解に見えますが、フィギュアだって、サルコーとルッツの違いも、回転数が不足したかしないかも、ふつうの人は見ただけではわかりません。解説者に説明されて、はじめて理解するのではないでしょうか。ワインも、同じようなものだと思います。
« 採点競技ワインに権威は必要か »