Column[ 読みもの ]

日本のワインのこれからを考える 2019

2020年01月21日

TASTERS CLUB 1

私が想定する民間の官能審査団体の名称は、JAPAN WINE TASTING BOARD(日本ワイン評価機構)としましょうか。あるいは、それではどこか権威的なニュアンスが感じられるので、たとえば JAPAN WINE TASTERS とか、J-WINE TASTERS CLUBとでもしましょうか。CLUBでもUNIONでもよいが、組織を前面に出した名称より、ひとりひとりの「TASTER(試飲して評価する人)」を強調する名称のほうが、ワインを評価するのはワインユーザーだ、という視点が明確になるでしょう。

クラブの会員になるには、年間1万円の会費を納めます。会費を納入すると、会員限定のサイトにアクセスすることができるので、会員はまずそのサイトから、100点満点の官能審査シート(採点表)をダウンロードします。このシートは、OIVが発表しているものを参考にして、評価項目の日本語表現や点数配分などを検討し直した、オリジナルのシートをつくるのがよいと思います。

もちろんこの採点シートは、有料サイトからダウンロードするといっても、すぐ一般に拡散することでしょう。でも、それで構わないのです。共通の基準で、できるだけ多くの人にワインを評価してほしいからです。ただし、会員だけが、採点したシートを本部(クラブ事務局)に送って、その結果を登録することができます。