Column[ 読みもの ]
玉村豊男ブログ『日本のワインのこれからを考える 2019』
2019年05月22日
世界最古のワイン生産国
ヨーロッパブドウが、たった1種類の「ブドウ属」から生まれた経緯は、これで分かりました。氷河期が終わって、温暖な気候が戻ってきたとき、他の多くの仲間たちは寒さで死に絶えたにもかかわらず、1種類の野生ブド...
2019年05月17日
氷河期の生き残り
今日、私たちが知っているブドウという植物は、何千万年も前から地球上に存在していたブドウ属のうち、約1万年前の氷河期を生き延びたもの、ということになるわけですが、衝撃的なのは、それぞれの種群に属する「品...
2019年05月15日
ブドウの起源
『日本ブドウ学』(中川昌一監修・養賢堂発行1996年)では、ブドウの起源と分類について、以下のように述べています。 「ブドウの祖先が地球上に出現したのは白亜紀の前期(およそ1億4000年前)とさ...
2019年05月10日
ヴィティス・ヴィニフェラ
アメリカには、ヴィティス・ラブルスカVITIS LABRUSCA(アメリカブドウ)のほか約30種のブドウ属(より正確に言えば「真ブドウ亜属」)があり、アジアには、アジア野生ブドウVITIS AMURE...
2019年05月07日
ブドウの品種
日本では、数多くのブドウ品種からワインがつくられています。日本も「ワイン生産国」のひとつと考えれば、これほど多様な品種からワインをつくっている「ワイン生産国」は世界でも日本だけだと思います。 ブ...
2019年04月27日
赤玉ポートワインの残像
長野県の塩尻市は、赤玉ポートワインの原料供給地として長いあいだブドウを栽培してきました。赤玉ポートワインは、最初は輸入ワインを使って調合していましたが、その後は国内で栽培したブドウから原料のワインをつ...
2019年04月24日
消えたヴィンヤード
山形県は果物王国で、ブドウの生産量も、山梨県、長野県に次いで日本第3位です(岡山県が第4位)。ワインの分野でも、タケダや高畠を初めとする日本屈指のワイナリーを擁するほか、小規模ワイナリーも増え、新規参...
2019年04月19日
飲みやすいワイン
日本では、ワインを褒めるときの言葉として、「飲みやすい」という表現があります。私もときどき使ってしまうことがあるのですが、使った後で、本当にこれは褒め言葉なのだろうか、と自問します。 昔は、「甘...
2019年04月15日
本格ワイン
「赤玉ポートワイン」は、その後ポルトガル政府の抗議を受けて「ポートワイン」という名称が使えなくなると、1973年から「赤玉スイートワイン」と改称し、現在も販売されています。また「蜂印香竄葡萄酒」は、蜂...
2019年04月12日
はじまりは甘味ブドウ酒
それまでワインを飲む習慣がなかった国で、はじめてワインがつくられて、国内で販売されると、ほとんどの場合、売れません。その国で伝統的に飲まれてきたお酒とは(ビールにしても日本酒にしても)味わいが大きく異...