Column[ 読みもの ]
玉村豊男ブログ『日本のワインのこれからを考える 2019』
2019年10月11日
地理的表示(GI)の導入
長野県の原産地呼称管理制度は、2003年以来現在も続いています。制度を設計した田崎真也氏はすでに勇退され、その後は同じく日本を代表するソムリエである阿部誠氏が官能審査委員長を引き継いでいますが、発足か...
2019年10月04日
泣く子も黙る審査委員
官能審査をする審査委員は、対象となる食品(飲料)の生産や流通にかかわる専門家や、 食味を評価するプロである研究者やジャーナリストなどの有識者から選ばれます。とくに 長野県原産地呼称管理制度も全体の...
2019年10月01日
審査の実施
長野県の原産地呼称認定制度は、ワインと日本酒からスタートし、次いで、米、焼酎、シードルの順に品目が追加されました。最初の構想では、それこそソバや野沢菜をはじめとして、長野県の名産とされる農産食品の全般...
2019年09月27日
官能審査
生産地域の特定や生産基準の承認については、担当の係官が現地を調査して確認するのが 理想ですが、実際には人的な確保が難しいので、書類審査で判定します。この制度はもと もとヨーロッパで中世にチーズやワ...
2019年09月25日
原産地呼称管理制度
長野県では、2002年に原産地呼称管理制度(NAC)を立ち上げ、現在に至るまで運営しています。これは田中康夫さんが知事に就任したとき、県産の農産物をPRするために協力してほしいと田崎真也さんと私に要請...
2019年09月20日
ワインの評価は誰が決めるのか
日本ワインのこれからを考える場合、まず、品種の多様性に対する消費者の評価が、将来 どのような方向に向かうのか、が問題になります。これまでのようなヴィニフェラ信仰が 将来も続くのか、それとも、ラブル...
2019年09月17日
ワイン新興国
ワインと言えばフランスかイタリア、ブドウの第二次センター(原産地よりも繁殖に適した場所)である地中海の沿岸から、キリスト教の普及につれて拡大したワイン文化が礎を築き、その上に近代の栽培醸造技術がつくり...
2019年09月13日
東西の嗜好
日本では、ナイアガラからつくったジュースやワインは、けっこう人気があります。あの 独特の華やかな香りはいわゆる「キツネ臭」に相当するものですが、それを理由に嫌う人 は、日本人にはほとんどいないでし...
2019年09月10日
赤いヴェルデ
私は3年前にポルトガルに行って、現代のヴィーニョ・ヴェルデをたくさん飲んできまし た。なんと22年ぶりの再訪で、ヴィーニョ・ヴェルデの品質の変化に驚きました。かつて の荒々しい野趣は影をひそめ、す...
2019年09月06日
ヴェルデは地元で樽から飲む
当時、ボトルに詰めて売っている「ヴィーニョ・ヴェルデ」は、私が探した限りではリス ボンに本拠を置く「ガタオ(ン)=GATAO(Aの上に~という記号がついて鼻母音にな る)」というメーカーだけでした...